運動後低血圧って知ってますか?
運動後に血圧が高くなるは間違いです
目次
運動して血圧が高くなる?
みなさま、秋になると運動会シーズンになり、少し涼しくなることも手伝ってスポーツをやりたくなりますよね。
でも、「自分は血圧が少し高めだから運動して血圧が高くなるのが恐いな」なんて言ってる人、あなたも周りにもいませんか?
もちろん、これ何の根拠も無い、間違った認識なんです。
運動をして上がるのは心拍数。心拍数が上がると血流が良くなるのは想像に易いですよね。
血流が良くなると血管内にたくさん血液が流れるので、血圧も高くなるイメージになっているのかもしれません。
でも、大事な事を忘れていませんか?そう、血液の通り道である血管も筋肉で出来ているので収縮したり拡張することが出来るのです。
そして、運動中はよりたくさんの血液を骨格筋などに送り酸素や栄養素を行き渡らせるために、心拍数は増加し、血液が通りやすいように血管は拡張します。つまり、人体の構造上、激しい運動をして正常に血管が拡張するのであれば、血圧が急激に上昇することはあり得ない訳ですね。
注意すべきはむしろ、運動後低血圧
ここで、運動時や運動後に血圧が急激に高くなることが無いことをご理解いただけたかと思います。
ですが、本日の本題はここから。
この拡張した血管は運動後もすぐには戻りません。
つまり、心拍数はある程度落ち着いて血流も低下してきているのに、通り道の血管は拡張したまま。
そこで、恐ろしい運動後低血圧になる事があります。
運動後低血圧になると脳へ十分な血流が行き渡らなくなります。
その結果、脳が酸欠や貧血になってしまいます。
この状態に陥ると、具体的な身体症状である、耳鳴り、めまい、吐き気を催すようになります!
要注意ですね。
運動後低血圧の対処法
とても恐ろしく、誰にも起こりうる運動後低血圧ですが、
予防することはできないのでしょうか?
こちらの回答、もちろん予防は可能となります。
そして、その対処法も決して難しいことではありません。
「運動中に水分を摂取する」
これだけなのです。もちろん、電解質も運動中には失われますので、塩分やミネラルも一緒に摂取できれば、より完璧な対処法となります。
こちらのエビデンス、県立広島大学の研究もありますので、興味がある方はこちらをご確認ください。
http://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/textiles/db/seeds/pages/71241/jp.php
まとめ
本日は、運動後低血圧について解説いたしました。
当たり前のことではありますが、運動中の水分摂取はこまめに確実に行いましょう。
また、寒い時期の運動でも汗をかき水分は失われます。
寒いから大丈夫と思わずに、水分摂取は積極的に行いたいですね。
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