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ガラパゴス化するトレーニング ~加圧トレーニング~

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ガラパゴストレーニングの紹介

さて今回は日本国内で独自の進化?を遂げたガラパゴストレーニングとも言えるトレーニングについて紹介していきたいと思います。

少し前まで日本の携帯電話はガラパゴス携帯、略してガラケーと言われていましたが、今ではガラケーは衰退の一途を辿っていますね。ご年配の方向けのスマホも登場したことで、日本独自に進化した携帯は終焉を迎えようとしています。

これと同じく、日本で誕生し独自の進化を遂げたトレーニングがあります。一時期、少しブーム?になっていましたが今では聞く機会が激減したように思います。こちらのトレーニングもガラケー同様に衰退していくのかもしれません。

 

前置きが長くなってしまいましたが、そのガラパゴストレーニングとは加圧トレーニングです。

何となく聞いたことあると言う人はいるかもしれませんね。

 

加圧トレーニングとは

加圧トレーニングとは、専用のベルトで筋肉に加圧します。その結果筋肉を低酸素状態にして、低負荷・短時間でトレーニングをする方法です。

日本人の佐藤義昭氏によって開発されたトレーニングです。

 

加圧トレーニングをする事で、通常のトレーニングよりも成長ホルモンが多く放出されるので、回復力アップや美容効果も期待できると言われています。あとは加圧を繰り返すことで血行促進するのだとか。

更にダイエット効果や筋力アップも望まれるそうですが、これは負荷をかけたトレーニング全般に共通の事なので特有のメリットとは言えないです。

 

なぜ日本だけで普及しガラパゴス化したのか?

と、言うよりは単純に海外で流行らなかったと言った方が早いかもしれません。

フィットネス大国の米国で認められていたら、今やトレーニングの主軸の一つになっていた可能性もあります。

 

私の考察では、流行らなかった一番の原因は「エビデンス不足」これに尽きるかと思います。

日本独自で開発され、研究されたもののため、大規模な研究結果がないそのため、信頼度の高い文献が無いんです。

研究結果に関する論文自体はあっても、その論文の信頼度が低ければ意味が無い訳です。学問の世界では、信頼度の高い論文で研究結果を発表するのは至極当然のことです。

ぶっちゃけ、論文なんて偽装する人もいますしね。(数年前のSTAP細胞の件を思い出しますね)

インパクトファクターが高い(掲載難易度が高い)雑誌に載らないと、論文としては意味が無い訳です。

 

そして、もう一つの原因はリーズナブルでは無いこと。

つまり、加圧トレーニングの効果を得るためには正しい加圧や負荷が必要と言われています。そしてそれはトレーナーの腕で大きく左右されるそうです。

フィットネスに関してはセルフマネージメントすることが基本という米国では、セルフマネージメントできないトレーニングは求められない訳です。

 

その他、米国のボディビルダーのように筋肥大を最も重要視する人達の間で関心を集めていない点は、筋肥大効果が従来のレジスタンストレーニングに劣るという可能性が高いです。

また、他のメリットとして上げられているような、成長ホルモンの上昇に関してもレジスタンストレーニングを継続することで高まるという研究があります。そうです、何も加圧トレーニングである必要が無いのです。

 

ビジネス的側面

また加圧トレーニングは問題点があります。

それは団体が私利私欲に走っており、それが普及の障壁となった点です。

本当に自信がある方法なのであれば、一般社会への普及が最大の社会貢献と言えます。

 

トヨタがハイブリッド車に関する特許を無償公開しているのが、その良い例です。

本当に価値があるものは、無償で広めることこそが最大の社会貢献であり、その心意気が企業価値を高めてくれます。

 

残念ながら、加圧トレーニングは団体が独自の資格を発行しており、その取得などに莫大な金額を費やします。

また加圧に使うベルトも専用の物で無いと正しい効果が得られないとして、その販売でも益を得たい訳です。

結果その投資金額を回収したいトレーナーはエンドユーザーからの会費として、お金を回収していく仕組みとなっているのです。

 

加圧トレーニングを知らない事が不勉強では無い

加圧トレーニングでお金を稼いでいるトレーナーのホームページを見ていると、「加圧トレーニングは意味が無い」というトレーナーは不勉強だという旨の記載がありました。

本当にそうでしょうか?

 

加圧トレーニングが唱っている、回復力アップ、美容効果、血行促進、筋力アップ、ダイエット効果。これらは、通常のレジスタンストレーニングの成果としても得られるものです。

そうなった時に、加圧トレーニングとレジスタンストレーニングを比較して、具体的な数字で何%それらの改善が期待できるのでしょうか?そしてそれは統計学的に有意差があるのでしょうか?

 

私が思うに、その具体的な数値で成果について回答できないのであれば、その人こそ不勉強だと思います。

そして、そんなデータ出ていない(被験者の年齢・性別・トレーニング時間や負荷など不確定な要素が多すぎる)のでその回答が出来る人間はいないのです。もし回答する人がいれば、何の根拠も無い数字を感覚的に言っているだけです。最も信用できないパターンです。

 

裏を返せば、データが無いので加圧トレーニングを無意味ということが出来ないのも事実です。

 

まとめ

記事を書いている中で、少し加圧トレーニングの批判めいた文章になってしまいましたが、真意はそこではありません。

不快な思いをされた方は、申し訳ございません。

 

ただ私が言いたいことは、加圧トレーニングが本当に良いものであればガラパゴス化させずに、もっと普及させるべきだと思うのです。

フィットネス後進国で開発されたトレーニングが、フィットネス大国アメリカで認められる一大トレーニングとなれば、同じ日本人としては誇りな訳ですから。

 

現段階では、良い悪いという判断が難しい加圧トレーニングですが、何もしないよりはトレーニングをすること自体のメリットはあるので、近所でリーズナブルな価格で加圧トレーニングが出来るなら、やってみる価値はあると思います。

この記事を書いた人

中島謙太

神戸元町の「KENNA GYM」代表兼パーソナルトレーナー。ボディコンテストにおいて、様々な優勝・入賞歴あり。

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