健康診断に及ぼす筋トレの影響!
目次
健康診断と筋トレ
健康診断の数値、みなさまはいかがでしょうか?
中には、この数値が不安でトレーニングを開始するためにジムに通いだした人もいるかと思います。
長期的な目線で見ると、筋トレが健康診断の値に及ぼすプラスの影響はたくさんあります!
ですので、運動を開始するのは非常に良い選択となります。
筋力トレーニングで改善が期待できること
では、具体的にどういった項目が改善する可能性があるのでしょうか?
血糖値やHbA1c
これは糖尿病やその予備軍を診断する際に用いられる数値ですね。
そもそも糖尿病という病気は過食による膵臓への負荷が原因でインスリン分泌能が下がる状態と、筋肉が減る事でインスリン抵抗性が増す(インスリンが効きにくくなること)2つの要因により起こります。
故に、適正な食事を心がけることと、適度な運動が糖尿病の最も効果的な予防策となります。
筋トレをすることでインスリン抵抗性を改善することが可能なので、長期的な筋トレを取り入れることによりこれらの数値が改善します。
脂質異常症
脂質異常については、HDLコレステロールやLDLコレステロール、中性脂肪の値により判断されます。
脂質異常症の治療もまた基本は食事と運動療法からなります。
そもそも過剰なエネルギー摂取、飽和脂肪酸の過剰摂取やアルコールの過剰摂取により脂質異常症のリスクは高まります。
これらの改善ももちろん重要ですが、運動をして体脂肪を減らしたり単純にエネルギー消費することで脂質異常症を予防することが出来ます。
運動の種類としては、有酸素運動を推奨する声もありますが、筋トレによりコレステロール値を下げることも有用なので、どちらも取り入れることがオススメです。
メタボリックシンドローム
ウエスト周囲径が男性で85cm、女性で90cmを超え、なおかつ血圧・血糖・脂質のいずれかの数値異常があるとメタボリックシンドロームとして診断されます。
メタボリックシンドロームになると心臓病や脳卒中のリスクが高まってしまいます。
このメタボリックシンドロームの予防には筋トレが効果的です。
筋肉をつけて代謝を上げること、また単純に運動でカロリーを消費することで腹部の皮下脂肪が燃焼されていきます。
これにより、ウエスト周囲径を減少させる効果が筋トレにはある訳ですね!
がん予防
意外かと思われがちですが、筋トレはがん予防にも効果がある可能性があります。
身体活動量が多い人ほど、がん全体の発生リスクが低くなるという国立がん研究センターの報告があるからです。
がんの部位別で見ると、男性では結腸がん、肝がん、膵がん、女性では胃がんにおいて身体活動量が多いほどリスクの低下が確認されています。
健康診断前に注意すべき点
さて、ここまでは筋トレがいかに健康診断の数値を改善し各種疾患の予防に有効かをまとめました。
しかし、注意していただきたい点もいくつかあります。
まず、健康診断前1週間だけ運動した程度では各種検査値は改善しないということ。
直前にちょろっとやるだけでは無意味です。長期的な視点を持って筋トレを習慣として継続することで初めて効果があるのです。
また、前日の筋トレも検査値異常の可能性があるのでNGです。
プロテインもクレアチニンや尿素窒素の値を狂わす可能性があるので避けましょう。
今年の健康診断で不安項目があった方は、ぜひこれを機に筋トレを開始して健康長寿を目指しましょう!
前の記事へ
次の記事へ