「筋トレしてムキムキになるのが嫌です」「なりません!」
目次
筋トレをするとムキムキになってしまうは嘘です
よくジムの入会を迷われている人の声として「私、痩せたいけどムキムキになりたくなくて…」とか、「私、筋肉がつきやすいから筋トレはしないようにしています」という意見を耳にします。
これらは、特に女性に多いので対象を女性として話を進めていきましょう。
では、そんなあなたに質問です。以前、筋肉が簡単についた時は、どれくらいの期間どれくらいの強度で筋トレをして、具体的に何グラムの筋肉が増えたのでしょうか?
これをスラスラと回答できる人はいないと思いますし、本当に言葉通りに簡単に筋肉がついたというデータがあるのなら、その人は天才か筋肉を抑制するミオスタチンの先天的な遺伝子異常がある人です。これはかなり稀少な存在です。
実際に、例えば少し筋トレをやって上腕だとか大腿が太くなったという人がいますが、それ本当に筋肉でしょうか?
それは脂肪がついて太っただけの可能性が高いです。
なぜ筋肉は簡単につかないのか?
そもそも筋肉が簡単につくと勘違いしている方が多いですが、そんな簡単に筋肉は大きくなってくれません。
残念ですが、これが事実なのです。
では、何故簡単に筋肉はつかないのか?
それは男性ホルモンと筋肥大が大きく関与しているからです。筋肉を同化する働きは男性ホルモンのテストステロンにあります。
このテストステロン値が高い人は低い人に比べて筋肉がつきやすいということが分かっています。
これを逆手にとって、筋肉に異常がある疾患の人には男性ホルモンであるテストステロンなどのアナボリックステロイドが治療として投与されます。そして、その効果は言うまでもなく医学的に認められたものです。
つまり、女性の場合は男性と比較してこの男性ホルモン値が非常に低くなっています。そのため、筋肉の同化が起こりにくい女性は少し筋トレをしたからといって筋肉ムキムキになる事はあり得ないのです。
筋肉と脂肪を勘違いしてしまった原因は?
まず第一に考えられるのはプラセボ効果のようなもの。
これは、筋トレをした自分に対して、何らかの変化が起きるものという期待が根底にあるため起こります。
そこで、実際には何も起こっていないのに、筋トレをした事で筋肉が増えてムキムキになってきた。という誤認識をしてしまうのです。
そして、もう一つは適切な食事が摂取できなくなっている可能性があります。
運動をするとカロリーを消費しますし、筋肉痛などで炎症が起きればその筋肉の回復にもカロリーが消費されます。
つまり、体はカロリーを消費した事から、食事によりカロリーを摂取しようと試みます。
これが、運動をして食欲が増す一つのメカニズムとなっています。
この時に、適正な栄養量を摂取できていれば良いのですが、「トレーニングを頑張ったご褒美に…」などという思いから、甘いケーキを何個も食べたり、いつもよりも多くの食事量を食べてしまっている可能性があります。
無論、それらのオーバーカロリーは脂肪の蓄積を促してしまいます。
そう、筋トレをしてすぐムキムキになったと言う人の殆どは、単純に脂肪が増えて太くなっているだけなのです。
これは、非常に恥ずかしい間違いなので気を付けた方が良いです。
自分には非凡な筋肉がつく能力があるという嘘をついて、ただ単純に自己管理できていないだけの人になっており、それを勘違いして自慢している状態… 気を付けましょう
本当にムキムキになりたい人は
と、少し厳しいことも書きましたが、筋トレをして簡単にムキムキになると勘違いしている人は理解を改める方が賢明です。
逆に、本当にムキムキになりたい人は、それ相応の努力が必要になってきます。
ハードなトレーニングと徹底した食事管理、もし女性でムキムキになりたいのであれば、3年ぐらいは費やす覚悟が必要です。
それぐらいの期間と情熱をかけてしてもムキムキになるのは難しいのですから…
前の記事へ
次の記事へ