トレーニングに最適なシューズとは? オススメと不向きなもの
目次
トレーニングのシューズ選び
ジムでトレーニングをする際に最適なシューズって何だろうと考えたことがある方も多いと思います。
そこで今日はトレーニング歴23年の私が独断と偏見でオススメのシューズをご紹介します。
とは言え、厳密に言えば種目毎にオススメのシューズは異なってきます。
その理由なども含めて向いている種目や不向きな種目も出来る限り紹介して参ります。
リフティングシューズ
nike ロマレオス4
adidas adipower
リフティングシューズとは、パワーリフティングの競技用に開発されたシューズです。
つまり、スクワットやデッドリフト、ベンチプレスをする際に重要な要素が凝縮されています。
特徴としては、まず踵が高く爪先が低くなっています。
これは、スクワットをする際に足首の柔軟性が低い人でもしっかりとしゃがみ込めるためです。
またしゃがんだ際も踵重心をキープしやすく、正しいフォームでスクワットをサポートしてくれます。
続いて、ミッドソールが非常に硬くなっています。
これは、普段クッション性の良いスニーカーばかり履いている人からするとビックリするほどです。
イメージは素足でコンクリートの地面を踏んでいるくらいの硬さです。
もちろん、この硬さにも理由があります。
それは、パワーリフティングなどで高重量を扱う際には、地面を足で強く踏み込んで、地面からの押し返す力を利用します。
しかし、この時にクッション性が高いシューズを履いていると、まず踏み込んだ力が柔らかいソールに吸収されてしまいます。
その結果、硬いソールと比較して地面からの押し返す力をうまく利用できなくなってしまうのです。
また、クッション性の高いソールは左右のバランスが少しでも崩れると不安定になってしまいます。
これは、ミッドソールが衝撃を吸収する際に潰れて物理的な高さが変わってしまうことが原因です。
このような理由からミッドソールが硬いという点は非常にメリットがあります。
もう一点は、アウトソール(靴の底)が非常に滑りにくい形状や素材になっています。
そのため、踏ん張りが効いてパフォーマンスを高めることができるのです。
ただ、その一方でデメリットや向いていない種目も存在します。
それは、有酸素運動やランジなどです。
これは、そのミッドソールの硬さがマイナスに働いてしまうからです。
まったく衝撃を吸収しないソールなので、長時間のランニングなどで履いていると膝などの故障の原因となってしまいます。
(有酸素運動でもミッドソールのクッション性が必要ないバイクを漕ぐことは可能)
あとは価格の高さもデメリットの一つです。
つまり、リフティングシューズはBIG3などの種目をするには非常に優れていますが、その点に特化したためオールマイティに使えるシューズではありません。では、オールマイティに使えるシューズとはどんな物でしょうか?
フィットネス用シューズ
nike metcon7
これはメーカーがフィットネス用やジムでのトレーニング用として専用に開発しているシューズです。
特にこのナイキのメトコンシリーズはオススメです!
まず、こちらのメトコンシリーズもリフティングシューズほどでは無いですが踵が少し高くなっています。
またミッドソールは2層構造になっており、一つはリフティングシューズと同じくらい硬い素材、そしてもう一つはクッション性の高い素材が使用されています。
つまり、リフティングシューズに準じるくらいに地面からの押し返す力を利用でき、尚且つ有酸素運動などの際にはそこそこのクッション性も発揮してくれる訳です。
もちろんアウトソールの滑りにくさも素晴らしい仕上がりです。
もし、トレーニングシューズを一足だけ選べと言われたら自分はこれを選びます。
デメリットを上げるとしたら、ナイキ以外でこれくらい優れたフィットネスシューズが無いことです。(自分の知る範囲ではの話)
つまり、ナイキのシューズが足の形的に合わない人は残念ながら履くことができません。
また、デザインは良いのですがファッション性という点では他のスニーカーには勝てません。
派手な色も無くは無いのですが、地味な色が多いのも人によってはデメリットに感じてしまうかもしれないです。
あとは、コスト的にもそこまで安価では無いのはデメリットかもしれません。
ランニングシューズやバッシュ
AIRJORDAN ZION1
UNDER ARMOUR ホバーインフィニティ
最もジムでの着用率が高いシューズは、おそらくランニングシューズやバッシュなどのパフォーマンス系のシューズだと思います。
(自分が今まで行ったことがあるジムでは間違いなく一番多いです)
これらのシューズは、スポーツでの使用を前提に開発されているので、履きやすいのは間違いありません。
ただし、種目によっては向いていないものも存在します。
まず、クッション性が高すぎるもの。
これは、バッシュのようにジャンプする競技だと膝を痛めないために必須の条件ではありますが、先述した通りに高重量でのスクワットやデッドリフトには向きません。
最近ではナイキのエアマックス720やヴェイパーマックスも自分は履いてトレーニングしましたが、クッション性が高くソールが一時的に潰れるのでベストな選択とは言えません。
アウトソールの凸凹が大きいもの。
特に屋外のランニングをメインに開発されたシューズにはこれらの特徴が見られます。これはアスファルトの地面で滑らないようにグリップする工夫なのですが、ジムのフラットな床では逆に接地面積が少なくなってしまいます。
接地面積が少ないとグリップ力が低下し、踏ん張りが効かずに滑ってしまいます。
ランニングシューズでもよりフラットなシューズを選ぶのが良いでしょう。
バッシュはフラットなコートでのグリップを前提に開発されているので概ね問題ありません。
上記の条件を加味した上で選択すれば、そこそこ使いやすいです。
また、これらのシューズジャンルはバリエーションが豊富で値段も幅広いです。人気のジャンルなので、セールになることも多いため安価に入手できるのもメリットと言えます。
また、有酸素運動特で特に走ることにおいては得意分野となります。
レスリングシューズ
asics マットフレックス
その名の通り、レスリングの際に着用するシューズです。
特徴は薄いソールとグリップするアウトソール。また足首保護のためハイカットになっています。
これはクッション性が低いため足裏の感覚がつかみやすいです。また、高重量の時に、地面からの押し返す力も十分に利用できます。
モデルにもよりますが、意外と安価だったりするので入手しやすいメリットがあります。
デメリットは店舗で取り扱っているお店が少ないので、試着が難しいこと。(購入はオンラインがメインになると思います)
ミッドソールのクッション性が低いので走るのには不向きなことです。
底の薄いシューズ
converse allstar
地下足袋
これらのシューズもトレーニーには人気だったりします。
底がフラットで薄くクッション性が低いことで、BIG3などの高重量を難なくこなせます。
リフティングシューズやフィットネス用シューズと比較して安価なのも嬉しいポイントです。
クッション性の低さから走ったりする場合は不向きです。
あとは耐久性が価格相応です。
まとめ
さて今日は独断と偏見でトレーニング向きのシューズについてまとめました。
自分がBIG3などの高重量メインなのか、有酸素で走るのがメインなのか、両方やりたいのか。
それでベストな選択は変わってきますね。
ちなみに目的別のオススメは
・BIG3高重量メイン→リフティングシューズ
・有酸素で走るのがメイン→ランニングシューズ/バッシュ
・両方やりたい→フィットネス系シューズ
・コスパ重視→地下足袋
といった感じでしょう。
とは言え、自分の足の形やトレーニング重量などでも使いやすいシューズは微妙に変わると思うので、いろいろと試して自分のベストな一足を見つけましょう!
前の記事へ
次の記事へ