マインドマッスルコネクションとは?
筋肉を意のままに動かせますか?
目次
マインドマッスルコネクションとは?
筋トレをある程度続けていくと、「マインドマッスルコネクション」というついつい口にしたくなる単語に出会うことがあるかと思います。
また、筋トレ初心者でも筋トレに興味を持って調べていたら、この単語に出会ったという人もいるのではないでしょうか。
この言葉、単語の通りで「意思と筋肉をつなぐ」ことを指します。何となく意味は分かるけれど実践的に理解している人は意外と少ない気がします。
そこで、今日はこのマインドマッスルコネクション(MMC)について紹介いたします。
骨格筋は随意筋
私たちの人体は多くの筋肉から出来ています。その筋肉は大きく分けて自分の意思で動かせる【随意筋】と自分の意思では動かせない【不随意筋】から構成されています。
随意筋には骨格筋(大胸筋や広背筋など筋トレで鍛える筋肉がそれ)があり、不随意筋には平滑筋(内臓の筋肉など)などが含まれます。
つまり、筋トレで鍛える筋肉は基本的には随意筋に大別され、自らの意思で動かせる筋肉なのです。
概念的には骨格筋は随意筋なので自由に動かせるのですが、動かすためには脳からの指令を筋肉に伝える神経伝達回路が十分に発達している必要があります。
これはどういうことかと言うと、例えば多くの人は箸を握ったり、立ち上がって歩いたり、頭を掻いたりという日常的な動作を難なくこなしているかと思います。もちろん、それらの行為は生まれた時から出来た訳ではなく子供から成長する過程で、何度も失敗する中で脳からの指令を骨格筋に伝えて動かすことが出来るようになった後天的に獲得した技能なのです。
だから、日常動作として行うことが無い、「大胸筋をピクピク動かす」ような動きは出来る人と出来ない人がいるのです。
一般的に大胸筋を動かせる人は筋肉が発達しているからと誤解されがちなのですが、そうではなく大胸筋を随意的に動かせる神経伝達回路が発達しているのです。そしてそれは、何度も何度も行った大胸筋のトレーニングにより後天的に身に着けた技術なのです。
「筋肉を意識して」の本当の意味を理解しているか?
よく、スポーツトレーナーがトレーニング中に、「今、使っている筋肉を意識して」と言いますが、実はこれマインドマッスルコネクションの考えから、随意的に筋肉をコントロールする行為を指しています。
ですが、これは一般的には素人が安易に実践できるものではないのです。
つまり、それを発しているトレーナーも言葉だけ理解しており、自分の意思と筋肉のコントロールがシンクロした経験が無い人がほとんどなのです。経験した上で言葉だけでそれが出来ると思っているのなら問題ですからね。
実際にこのマインドマッスルコネクションを実体験として経験したことがあるトレーナーなら別の指導を実施します。
それは、随意的に動かすことが難しい部位だけを使用したトレーニングをあえて実施させるのです。そして、その部位を随意的に動かせるようになって初めて体験的にマインドマッスルコネクションを獲得できたと言える訳であり、そういった方に対して「使っている筋肉を意識して」という言葉が有効になる訳です。
ボディビルダーはマインドマッスルコネクションの塊
マインドマッスルコネクションの難しさと理解している人が少ないという話をしましたが、これらを体現している人達も一方で存在します。
そう、それがボディビルダーなのです。
ボディビルは一つ一つの規定ポーズで強調したい筋肉がそれぞれ決まっています。そして、その筋肉をしっかりと強調して収縮させなければ、審査員からはマイナスの評価を受けてしまいます。
なのでボディビルダーはポージングの練習において、あらゆる場所の骨格筋を随意的に収縮させる訓練をやっているとも言えます。
その結果、彼らは動かしたい部位の筋肉を意のままに動かし、彫刻のような体を完成させるのです!
ボディビルダーを目指していない方も、マインドマッスルコネクションを常日頃から意識してトレーニングすることで、飛躍的に筋トレの効果を享受することができます。
難しい概念で、一人ではよくわからないと思いますので、ぜひ極意を知りたい方は当ジムまでお越しくださいませ♪
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