筋トレをすると内臓も大きくなるって本当?
目次
筋トレによる内臓肥大
皆様は筋トレをすると内臓が大きくなるという話を聞いたことはありますか?
日本では、まだあまり知られていない部分もありますが、実は筋トレにより内臓肥大することが分かっています。
2013年のある国内の研究によると、筋肥大することで肝臓、心臓、腎臓なども一緒に肥大していることが確認されています。
これは、筋力を向上させることで内臓にも負担がかかり、その肥大した筋肉に耐えうる内臓を獲得する自然な反応のようです。
とは言え、肥大するのは数十グラムから数百グラムであり、劇的に見た目に変化を与えるほど、いきなり内臓肥大する訳ではないようです。
内臓肥大=ドーピングという誤解
日本で、この話があまり語られない理由としては2点考えられます。
一点目は、日本で筋肉をハードに大きくする人が少ないからです。
これは海外と比較してですが、日本では細マッチョやモデルのようにメリハリのある身体を目指してトレーニングをする人が多いため、そこまで極端な筋肥大をするケースが少ないのです。ゆえに、体脂肪を削った際でもウエストは細く収まるため、わずかな内臓肥大が問題になることはありません。
また、ハードに身体を大きくする競技(ラグビーや相撲、柔道など)をする人の間では、それなりの内臓肥大が起こっている可能性があるのですが、この場合は体脂肪を意図的に一桁以下にするケースが少ないため、こちらも内臓肥大に気付きにくいのです。
二点目は、SNSの発達により内臓肥大という概念が、海外のボディビルダー特に薬物を使用している人に結びついてしまったからです。
特にバブルガットと言われる、腹部が醜く大きくなる現象について近年では内臓肥大が関与していると噂されています。
そして、この内臓肥大を引き起こしているのが単純な筋肥大のみならず、ステロイドや成長ホルモン、インスリンなどの筋肥大に用いられる薬物の副作用では無いかと考えられています。
ちなみに、写真の男性は、そこまで腕なども太くない(筋肉量は極端に多い訳では無い)ことから、単純な筋肥大だけの影響でお腹が出ている訳では無さそうです。そうなると、やはり薬物の影響が大きいのかもしれません。
いずれにせよ、このようなバブルガットのイメージが国内では広がっているために、筋肥大することで内臓も肥大するという基本的な点が見落としがちになっています。
まとめ
今回は筋肥大で内臓肥大が起こることについてまとめてみました。
この話を聞いて、筋肉をつけるのがこわくなる人もいるかもしれませんが、薬物を使用せずに、適度な運動で筋肥大する分では、見た目の変化に気付かない程度の内臓肥大しか起こり得ません。
ですので、筋肉がつくことで多少の内臓肥大は起こりますが、無視できる程度のものと言えるでしょう。
やらないよりも、やるメリットの方が多い筋トレですので、内臓肥大は恐れずにトライしていきましょう!
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