KENNA GYM

非科学的トレーニングの歴史 実体験より

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非科学的トレーニングの実体験

スポーツ科学は世界中で進化し続けていますが、日本はまだまだこの分野では後進国ですよね。

フィットネスブームがあったとは言っても、フィットネス人口は欧米諸国のそれと比較すると足元にも及びません。

 

そもそも、ここまで欧米諸国に後れを取った一つの原因が、非科学的トレーニングが長い間、信奉されてきたから。

そして、まだこの非科学的トレーニングから抜け出せていない人も多くいると思います。

 

最もスポーツに触れる年齢において…

フィットネス人口が少ない日本ですが、義務教育の場において体育は必修科目となっています。

つまり、スポーツの入り口はほぼ全ての人が通る訳です。

そして、多くの人が部活動で運動部に所属します。

 

こうしてスポーツと関わる人は多いので、日本の教育におけるスポーツへの枠組みだけは良いと思います。

そう、問題はこの部活動の中身。

 

私が学生だった90年代は非科学的トレーニングが主流でした。

炎天下の中、水分摂取を禁止されて何時間も走らされたり、少しの間でも座ることさえ禁止されていました。

当時は、「水を飲んだらバテる」とか、「座ったら痔になる」と教師や先輩から言われたものです。

 

今、考えると何の根拠も無い、間違った見識なのに当時は誰も疑わずにそれを信じていた訳です。

ちなみに私が中学生くらいまで【熱中症】という概念さえ無かった(普及していなかった)ように思います。

 

こんな非科学的トレーニングで、バリバリの精神論だけ説き伏せされた我々の年代の者たちは、大半がここで「運動大嫌い」というマインドに変わってしまいました。

学校を卒業したら、運動なんて二度としたくないという人を私は何人も見てきました。

 

何がそうさせていたのか?

時代と言ってしまえば、それまでなのですが非科学的トレーニングをここまで普及させた原因はどこにあったのでしょうか。

私は専門家では無いので、正確な解を導き出すことはできませんが、少なくともスポ根漫画の影響があるように思えます。

「巨〇の星」、「ア〇ックNo.1」みたいな今見ると半分虐待じゃないかと思えるトレーニングが美化されていた訳です。

 

そして、我々の世代の指導者達はこれらのスポ根漫画を見て育った世代。

部活の指導をはき違えていた教師で溢れていた訳です。

(漫画というのは俗世を映し出すものなので、漫画に影響されただけでなく当時はそれが当たり前の常識として浸透していたのでしょう)

 

変わらない現在と変えるべきもの

現在は昔に比べると、だいぶ非科学的トレーニングは減ってきたように思えます。

インターネットやSNSの普及により海外のトレーニング方法などが浸透したことも要因の一つでしょう。

 

ただ、残念なことに非科学的トレーニングが完全にゼロになった訳ではありません。

なぜなら、非科学的トレーニングで育った我々の世代が今度は教師として指導者の立場になっているからです。

勉強熱心で海外のスポーツ医学の論文などを読み漁って知識をアップデートしている教師は少数派で、ほとんどが自分の時代と同様のトレーニング(つまり非科学的トレーニング)を実践してしまうのです。

 

はっきり言って、これは指導者として失格です。自ら学べば正しい方法を簡単に入手できるのに、その努力を怠っているに過ぎません。

そして、そんな教師達が偉そうに現在も若者の未来を潰しているのです。

 

この矛盾には社会が一丸となって問題提起して解決策を求める必要があると私は思います。

なぜなら、子供たちが正しくスポーツを楽しんで、生涯フィットネスを続けることが出来れば、未来の医療費は大幅に削減できるのですから。

この記事を書いた人

中島謙太

神戸元町の「KENNA GYM」代表兼パーソナルトレーナー。ボディコンテストにおいて、様々な優勝・入賞歴あり。

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