KENNA GYM

野生動物から考える肥満

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野生動物に肥満はいない?

ダイエットを推進する上で、「野生動物には元々肥満はいない。人間だけが必要量以上に食べてしまうから肥満になる。」

なんて脅し文句をしている人や企業をたまに見かけます。

 

はい、これは完全に誤っていますよね。

多分、動物好きな人なら誰しも「何言ってんの?」って思うので、もしこんな事を言っている人がいたら恥をかかないように正してあげた方が良いです。

 

まあ、確かに肥満の定義によって捉え方は変わります。

ただ、例えば人間の場合と同様に体脂肪率を一つの基準とするのなら人間よりも体脂肪率が高い生物はたくさん存在します。

 

動物の体脂肪率

・ヒト10%~29%(男女で差あり)

・ヤガ(蛾の一種)幼虫72%

・アザラシ50%

・ペンギン40%

・ホッキョクグマ35%

・牛30%

・犬25%

・猫18%

・豚14%

・チンパンジー10%

・馬8%

・チーター5%

 

脂肪を蓄えるには訳がある

人間と動物を比較すると決して体脂肪率が高い訳では無いことが分かります。

人間の基準で考えるとヤガやアザラシ、ペンギン、ホッキョクグマは肥満です。

虫は少しイメージが難しいので置いておくとして、寒い場所に暮らす動物は体脂肪率が高いです。

 

寒いので、当然と言えば当然ですがアザラシやペンギンを見ると確かに痩せていないのが分かります。

ボディビルダーみたいに痩せて筋繊維が外見から分かるようなアザラシやペンギンがいたら気持ち悪いですよね。

 

ただ彼らは自然界で生き延びるために体脂肪率を必要分蓄えているだけで、それを標準値だとすると肥満では無いのかもしれませんね。

そう考えると馬やチーターも自然界を生き延びるためにその低い体脂肪なだけで痩せている訳では無いです。それが標準なんですね。

 

そういった意味で言えば、野生動物に肥満は居ないのかもしれませんが、それは自然界の食うか食われるかの世界では生き残れないため、すぐに死んでしまうだけに過ぎないのかもしれません。

例えば、肥満のチーターがいて肥満が原因で走れなかったら食料を確保できない訳ですからね。

 

人間や飼育下にある動物は肥満でも食料を確保できるので、淘汰される事が無い。

こういった方が正解かもしれませんね。

そもそも人間と動物を単純比較する時点でナンセンスだとご理解いただければ幸いです。

この記事を書いた人

KENNA

神戸元町の「KENNA GYM」代表兼パーソナルトレーナー。ボディコンテストにおいて、様々な優勝・入賞歴あり。

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