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ボディビルという競技の特異性について

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ボディビルの特異性

ボディビルという競技について、あなたはどれくらいご存知でしょうか?

最近はメディアや書籍で特異的な掛け声が取り上げられることが増えたため、「あの変な掛け声って本当にあるの?」と、よく聞かれます。

実際に、現役で競技をしている私からすれば「団体の色によって掛け声は違う」というのが正直な回答です。

なので、全国各地で開催されているボディビルの大会全てで変な掛け声が飛び交っているというのは誤った認識になりますので、ご注意ください。

 

スポーツとしての立ち位置

ボディビルという競技は世界各地で行われており、その歴史も含めて世界的に普及した競技であることは間違いないでしょう。

人間の筋肉の限界を求める姿。

彫刻のように脂肪を最大限削って、血管や筋繊維が皮膚に浮き出ている姿はアートでもあります。

競技人口もプロとアマを含めると、莫大な数になります。

ですが、未だにスポーツの祭典であるオリンピック競技として認められていません。

 

この大きな理由が、ボディビルと薬物ドーピングの問題に他なりません。

己の肉体の限界に挑戦し、人間離れした筋肉を手に入れるため1970年代には既にステロイドなどの男性ホルモンを強化する薬物が使用されていました。

このボディビルの発展と薬物ドーピングは切っても切り離せない関係にあります。

その後、90年代以降は更なるバルク至上主義となり、成長ホルモンやインスリンなどの薬物も使用されるようになってしまったのです。

 

もちろん、世界的に最も著名なボディビルの団体であるIFBB(国際ボディビル連盟)も、これらを問題視してか過去に一度だけオリンピア(ボディビルの世界一を決める名誉ある大会)でドーピング検査を実施したことがあります。

しかし、この年の選手達の仕上がりが例年よりも悪かったこともあってか、その後はまたドーピング検査は行われなくなりました。

この世界的に最も権威ある団体がボディビルをスポーツとしての立ち位置よりもエンターテインメント性を重視しているため、ドーピングに関しては現在暗黙の了解となってしまっています。

 

そこで、このIFBBから分派した派生団体であるIFBB ELITE(日本のJBBFはこの傘下にある)が現在はアンチドーピングを掲げて、ボディビルをオリンピック種目にするための活動をしているようですが、実際にはIFBB ELITEの選手でもドーピングをしている選手は数多くいるようで、現実的にボディビルがオリンピック種目となる日は無いように思われます。

 

選手目線からの競技

実際に、現役のボディビル選手をしている筆者から見たこの競技について紹介したいと思います。

 

★すぐに結果が出ない

はい、まずこれに尽きます。

筋肉をつけるのも減量するのも、とてつもない時間を要します。

毎日のトレーニングや食事、睡眠など24時間すべてを管理した生活にして、何年間もかけてようやくステージで戦える身体が手に入ります。

三日坊主の人や自己管理できない人には最も向いていない競技と言えます。

 

★選手のバックグラウンドやプロセスが全く評価されない

例えば「自分は元々ガリガリで頑張っても筋肉がつきにくい体質なんです。」とか、「すごく太ってて減量がとにかくキツくて50kg以上は落としました」とか、「仕事が毎日忙しくて睡眠時間4時間でトレーニングしてました」とか。人それぞれコンテストまでの道のりは違うし、その過酷度も異なります。

でも、審査員に見られるのは当日の身体とコンディションが全て。その善し悪しだけで順位をつけられます。

一番過酷な事をした人が勝つ競技では無いのです。

 

★コンテストまでの時間は長いがステージは一瞬で終わる

コンテストに出るまでは長いトレーニングやポージング練習期間と、数か月に及ぶ減量期間が必要です。

それらの莫大な時間を要した上で、ステージは一瞬で終わります。ものの数分です。

これが例えば、サッカーの試合であれば、どんなに下手くそで弱いチームでもプレイする時間は一試合分は付与されますよね。

例えばマラソンであれば自分がゴールするまでの時間は付与されますよね。

ボディビルは違います。本当に一瞬で終わります。

頑張った割に呆気ないと思う人もいるでしょう。

 

★採点や順位付けの正当性

これはボディビルだけでなく、すべての採点競技で言えることですが順位に文句を言う選手がいます。

これは、審査員の主観も入ることなのでどうしても仕方ないと思います。

もちろん審査基準はあるのですが、その基準では決めかねる僅差になる事もよくあるためです。

腕相撲みたいに勝った人が優勝という分かりやすい競技では無いので、この点は審査員に従うしかありません。

これは筆者の個人的な意見ですが、負けて不服であれば次回は誰が見ても圧倒的な大差で勝てる身体をつくって出直せば良いのです。

そこまで圧倒的で無いなら負けと判断されても仕方ないと思いましょう。

 

まとめ

今回はボディビルの特異性について記事にしてみました。

ネガティブなこともたくさん書きましたが、これが現役選手が思うリアルな部分です。

ですが、ネガティブなことばかりではありません。

何か月も何年も苦しむからこそ、勝利した時の喜びは他では味わえません。

また、トレーニングだけでなく食事や睡眠も重要なので、本当に24時間すべてこの競技に捧げる覚悟が必要です。

そして、その管理した生活が出来る人は、必ず仕事もしっかりと管理して実践できるようになります。

 

つまりボディビルは他のスポーツには無い物を得られる最高な競技なのです!

自分はボディビルに出会えて本当に良かったと感謝しています!!!!!

この記事を書いた人

中島謙太

神戸元町の「KENNA GYM」代表兼パーソナルトレーナー。ボディコンテストにおいて、様々な優勝・入賞歴あり。

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