有酸素運動は減量で必須ではない
目次
有酸素運動で痩せる訳ではない
ダイエットと言うとみなさんは何をイメージされるでしょうか?
大方の答えは、食事制限をすることと、ランニングなどの有酸素運動をすることではないかと思います。
食事制限は摂取カロリーを抑制することでダイエットに直結しますよね。
では、有酸素運動は?有酸素運動すると脂肪が燃焼されるというイメージからこれも必須と考える人がいますが、果たして本当にそうでしょうか?
今回は、ダイエットやコンテスト前の減量で有酸素運動は必須かどうかについて考えていきたいと思います。
結論
結論から言うと有酸素運動は必須ではありません。
マジか?と思う人もいると思いますが、マジです。
筆者はコンテスト前の減量で有酸素運動はしません。しなくても体脂肪率5%くらいまで絞れます。
筆者のコンテスト仲間に聞いても、有酸素運動やる派とやらない派は50:50くらいの印象です。
普通に有酸素運動しない人がコンテストで優勝したりしてます。つまり絞りに有酸素運動はmustではないと言えます。
ただ、有酸素運動をしないと絞れないという人もいます。これは、個人の筋肉量や活動代謝、ソマトタイプ(胚葉型)のような遺伝的要因でも変わってきます。
なので自分が有酸素運動を必須とするタイプなのか必須としないタイプなのかは試してみる必要があります。
有酸素運動よりも食事制限
そもそもダイエットにおいて最も重要なことは、
「消費カロリー」と「摂取カロリー」の差をつくることです。
「消費カロリー」よりも「摂取カロリー」が低ければ体内の脂肪を燃焼してエネルギーとしてその不足分を補います。
ゆえに、痩せることが可能なのです。
こう考えた時に、食事制限は「摂取カロリー」を減らす働きがあります。
有酸素運動は「消費カロリー」を増やす働きがあります。
つまり、「消費カロリー」と「摂取カロリー」の差を作り出すならば、理論上は食事制限か有酸素運動のどちらか一方だけ行ってもダイエットが可能ということになります。
ダイエットに有酸素運動が必須で無いように、食事制限も実は必須ではありません。
例えば、マラソン選手ってみんなスリムですよね。
彼らは食事を制限している訳ではありません。むしろ走るエネルギーとするために多くの食事を摂取しています。
しかし、その摂取カロリー以上にカロリーを消費してしまうため、痩せてしまうのです。
だた、これは一般人が真似するのは容易なことではありません。なぜなら一日に何時間もかなり速いペースを維持して走るだけのスタミナや筋肉が必要になるためです。
また、ボディビルダーの中にはほぼ食事制限せずに減量する選手もいます。彼らはそもそも脂肪をそんなにつけていないですし、それ以上に筋肉量が多く、一般人よりもはるかに基礎代謝が高い状態にあります。その上でハードなトレーニングでカロリーを消費するので、こちらも一般人が真似できるものではありません。
そう考えると食事制限をせずにダイエットをするという選択肢は一般人レベルではリーズナブルではありません。
ゆえに、リーズナブルな食事制限をして摂取カロリーを減らすアプローチが万人に有効なのですね。
注意すべき点
特にコンテストを目指す人の減量において重要なのは、体重を減らすことが重要なのではなく、脂肪を減らすことが重要だということ。
つまり、体重が減ってもその内訳がほとんど筋肉だとすると、それは失敗です。
そして有酸素運動を過度にやってしまうと筋肉が分解されます。
そこが最大の注意点なのです。
昨今、SNSなどの流行により間違った知識が広まってしまっています。例えばYouTube動画なんかを見ると、コンテスト前の減量で辛そうに有酸素運動したりしていますよね。
こんな動画ばかりになると、コンテストにこれから挑戦する人は有酸素運動がmustと勘違いしてしまいますよね。
有酸素運動の動画はストイックに頑張る自分の姿を見せる上で動画投稿者にとって都合が良いという点を忘れてはなりません。
冒頭にも良いましたが、実際にコンテストで結果を出す人の中には有酸素運動をまったくしない人が多くいます。
もちろん、女性のようにもともとの筋肉量が少なければ代謝自体が高くない可能性があるので、活動代謝を上げるために有酸素運動を取り入れた方が減量に効率が良い場合もあります。
しかし、ある程度筋肉量がある男性は別です。
筆者の知人で数多くのコンテストで優勝しているベテラン選手がいますが、有酸素運動をするかしないかは毎回迷うと言っていました。
有酸素運動をすることで絞りのスピードが上がっても全体のサイズが小さくなる(筋肉が落ちる)ので、結果的にどっちが仕上がりが良いかは?という悩みらしいです。
このように、実際は有酸素運動無しでもベストコンディションに持っていける可能性があります。
もちろん、冒頭に述べた通り個人差があるので、何はともあれ試行錯誤しながら自分にあったスタイルを見つけるのがベストだと思います。
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